先日お越しいただいたお客様からお帰りの間近にどうしても伝えたいことがあるからと云われ、ドキッとした私に、前日到着時のことを話して下さいました。
前日は雨でした。暑い毎日がつづき、待望の雨でした。私はいつものようにお出迎えをしました。
『雨の中をようこそありがとうございます。この雨で草木は喜んでいると思います』
この一言でお客様は、雨の中遠くから来たにもかかわらず、来てよかったと心から思われたとのことでした。言葉を大切にといつも思ってはいますが、なにげなく自分が感じたことを言葉にしただけなのに、そのように受け止めてくださった心優しいご夫婦に、私は感動しました。
雨の中をようこそだけだったら暗いイメージで次の言葉がいかに大きな意味をもつかと話して下さいました。
日々、お客様と接する私たちは、思いをどう表現して相手に伝えるか、又伝えたい思いをどう感じるか。日々の精進は限りなくつづくと思い知らされできごとでした。
2010.10.6 しずえ
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