立秋がすぎ、処暑もすぎ、8月も下旬と云うのにこの暑さ
日本列島は、地球はどうなっているのでしょう。
ひと昔、いやふた昔前はお盆がすぎると、朝夕はしのぎやすくなるのが信州の魅力でした。ところが今や、都会とあまり変わりなく(多少は違いますが)暑い毎日がつづいています。
でも、秋近しを感じることは日々、沢山あります。
お出迎えの時、たたみに正座して回廊の先を見ると、そこにそそぐ木もれ日はまさに秋の日差しです。すすきの穂も赤とんぼもちらほら目にします。秋の七草でもっとも遅いと思われる藤袴<ふじばかま>もそのやさしい姿を見せはじめました。虫の音は夜毎その音色を増し、家の中に進入した馬追いが一生懸命鳴いています。暑さに負けず、もう少し待てば私の大好きな秋がやってきます。
こんな暑い日こそ、着物を涼しげに着て心をシャンと仕事に集中したいものです。
しずえ