当然なのに 月日の流れを思う時、 その早さに不思議さえ感じる
今年も残り3ヶ月となった。 毎年12月になると、やれ大掃除だ 障子張りだと、心せわしい思いをする。それならせめて 障子張りは前々から少しづつやったらどうかと云う事になり、6月からやり始めた。 客室をうまくつかえば、ひと部屋づつ張り替えることが出来る。
まず6月、 京都より茶道の先生がお越し下さると云うので茶室から。 茶室はもちろん客室も多い所は、1部屋で15本はある。 障子張りといえば仕事の片手間にと云うわけにいはいかない。
きちんと予定を立て準備 .。広間にブルーシートを敷き、白木のテーブル木製のあて木(仕上に使う)、よく切れるカッターナイフ 、紙は当館御用達の巻紙 、のり 、それに古紙をはがすための雑巾等々。 そして必ず手伝いをしてくれる若いスタッフ1名お願いする。
障子張りなんて、手伝ったことなど当然ないし、そのような作業を見たことすらない若い人達なので、楽しみながら仕事をしてもらえるよう 気にしながら、紙はがしから. のりづけ.張り.仕上げと1本づつ 神経を集中させ、張り上げて行く。 仕上げて元に戻すまで、気の抜けない仕事だけれども 、きれいになり明るくなった部屋を見ると、ほっとする。 素人仕事なので、充分とは云えないが、若いスタッフが、この経験をいつか役に立てる時が来るとしたら、今の頑張りは無駄ではないなとひそかに思ってる私です。
約300本程の館の障子を年末までになんとか張り替えるのが目標です。
9月30日 しずえ