茂さんです。

今日はつるし雛の展示についてお話ししましょう。

豪壮な門をくぐり数奇屋造りの館内へ一歩足を踏み入れる。
瞬間、目前に広がるのは、幽玄なる能舞台を鮮やかに彩る2,000体のつるし飾りと250体以上のひな人形。
その絢爛な様に思わず感嘆のため息が漏れる。
つるし雛は、天井から厄除けの意味を持つ赤い糸で縁起物を飾り、女児の健やかな成長と多幸を祈る風習。
邪気、悪霊を払う「桃袋」や「猿ぼぼ」、健康を願う「三角薬袋」などの定番に加え、特注の「りんご」「ニンニク玉」「湯屋守様」を含めた55種が展示しています。
鏡板に描かれた老松を浮かび上らせる格子状の雛壇、能の囃子方の座る場所に五人囃子を鎮座させる展示法により能舞台と雛飾りとのコラボレーションが実現しました。


「暗い話題の多い混沌とした世の中ですが、昼の神様として“光を司る”この地から、女のお子さんの多幸を祈り、少しでも明るい話題が提供できたら」との思いで展示しています。

展示は4月4日までです。年に一度訪れる雛人形の晴の舞台、「いしだ」に飾られる雛人形たちに会いに来てはいかがです！